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最近、ますます海外が危険になってきました。頻繁に車の暴走、爆弾テロ、銃乱射など、テロに関するニュースを目にするようになってきました。

そんな状況とはいえ、でも、それでもなんとか安全に海外旅行に行きたい!という方はたくさんいるはず。

そこで、これからテロの時代となってきている世界において、安全に旅行するために何に気を付けるべきか、何を準備すべきかまとめてみました。

海外旅行のリスク

海外旅行のリスクは、
①テロに巻き込まれる
②誘拐される
③強盗に合う
④病気にかかる
⑤荷物を盗まれる
のように整理できるかと思います。

これらの危険性からいかに身を守るかで重要なのは、様々な分岐点でより安全な選択肢を選べるかということです。

言われれば当たり前のことですが、この「より安全な選択」を
幾重にも重ねることで、命の危険性がぐっと下がってきます。
次から、この「より安全な方の選択」をするための具体的な方法を記します。

目的地に関する情報収集

行きたい場所がなんとなくでも決まっている人は、まずは以下のHPから安全・危険に関する情報を確認し、目的地にどんなリスクがあるかを知ることが安全確保の第一歩です。

また、その後の旅の計画にも、役立つ情報が多く記載されています。

①外務省 海外安全ホームページ http://www.anzen.mofa.go.jp/
②JICAの世界の様子(国別生活情報) http://www.jica.go.jp/regions/seikatsu/index.html
③地球の歩き方 http://www.arukikata.co.jp/
④たびレジ、への登録 https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/login
地球の歩き方は、安全情報を含めて全般的によくまとまっており大変便利なサイトですが、安全情報に関しては、外務省の情報よりも古い情報が掲載されている場合があるため、必ず、外務省の情報をチェックするようにしましょう。

なお、対象国、または対象国の中の、行きたい地域が外務省のHPで、

レベル1:十分注意
レベル2:不要不急の渡航中止
レベル3:渡航はやめてください
レベル4:退避勧告

のいずれかに設定されていた場合、その国・その地域に旅行することは基本的には控えましょう。

特に、レベル2以上は、テロや紛争などの危険性が高く、旅行できない国・地域であると認識する必要があります。

④のたびレジは、外務省が運用しているサービスで、旅行者に対して旅行先の国々の安全に関する最新情報をメールで知らせるとともに、万が一、その国で何かあった場合は、その登録情報をもとに、その国の滞在者としてだれがいるかを把握しやすくするためにあります。

そんなに面倒ではないので、旅行に出る前にかならず登録するようにしましょう。

イスラム圏を避ける??

世界で最近起こっているテロの多くを起こしている、自称イスラム国(IS)を目指し、名乗っている人たちは、まともなイスラム教の人々の数に比べると、ほんのわずかです。

心優しい、その他の善良なイスラム教徒の人々には、本当に申し訳ないのですが、ただ、やはり、イスラム圏の国々には、ほんのわずかでも、ISに共感し、同じ考え方を持つ人たちがいる可能性が高いため、できれば、旅行の目的地から避けた方が無難です。

中東の、シリアおよびその周辺国はもちろんのことですが、最近はアジアでも昨年、バングラデシュで日本人7名を含む外国人がレストランで殺害されるなど、テロが起きています。

またインドネシアでも、規模は小さめですが、2016年のお正月にテロが起こっています。

中東からアジアには幅広くイスラム教徒が多い国々があります。

次のサイトに、イスラム教の分布に関して詳細なデータと地図がありましたので、参考のためにご紹介いたします。

社会実情データ図録
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9034.html

こうやって見てみると、インドから日本側(東側)の国では、
・バングラデシュ
・インドネシア
・マレーシア
にイスラム教徒が多いことがわかります。

逆に、アメリカ大陸は、割合としてはほとんどありません。
ただし、アメリカはISがはっきりテロの標的国と宣言していますし、その中でも特にニューヨークなどは狙われやすい都市だと思って間違いないでしょう(この辺の理由は後ほど述べます)

最後に、繰り返しますが、普通のイスラム教徒は基本的には善良で普通の暮らしを営んでおり、一部の人々の思考が危険なために、イスラム教自体が誤解され、肩身の狭い思いをしているという点では、一般的なイスラム教徒の方々は、被害者と言えるでしょう。

テロが起きやすい場所を避ける

私はテロの専門家ではありませんが、一般的に言われている情報をピックアップしてまとめると、旅行中、以下のようなところはできるだけ避ける方が無難です。

・欧米人・外国人が多数集まる場所
・不特定多数の人々が集まる場所
・欧米、白人をイメージさせる場所
・宗教施設
・象徴的な建物
・テロの恐怖を効果的にアピールできるような場所

具体的には、
・外国人(地元の人ではない人々)が多く集まるレストラン、バーなど
・多くの外国人が使用するスーパー、デパート、免税品店など
・外国人がよく泊まる高級ホテル
・欧米の大使館、国際機関
・空港、駅、バスターミナル等
・教会、モスク、礼拝堂など
・お祭り、集会、デモ、大会等
・ライブハウス、学校、繁華街
等です。

これらは、ある意味、旅行の目的地でもあったりするため、絶対に行かないとなると、旅行に行く場所がなくなりますが、行く場合でも、事前の情報収集を怠らない、行っている間になにか異変を感じた場合はすぐに安全と思う場所に移動する、などの行動がとても重要です。

テロに巻き込まれた場合、または恐れがあると思った場合の対処法

銃を持ったテロ集団が現れたり、不気味な人たちに気付いたら、すぐに出来る限り、安全な場所、安全な方向に逃げることが先決です。

距離を確保すること、が何よりも安全確保の最優先事項だと思ってください。相手が銃を持っていても、10m以上離れると、ぐっと銃の命中率は下がると言われています。とにかく、距離を取ることが重要です。

この場合、どこに逃げるかですが、

①.屋外の場合
危険な場所、銃撃や爆発音などの異常なエリアから、より安全な場所へ、安全な方向へ逃げる

②.ホテル等の建物の1階にいる場合
あなたが建物の1階にいるときに、建物の入口から危険な集団が入ってきた場合、裏口から逃げれる場合は裏口から逃げましょう。
でも、裏口からも集団が入ってくる場合があるため、例えば1階のレストランの材料搬入口やスタッフルームからの逃げ口がありそうな場合はそちらから、逃げます。

1階に逃げ場所がない、あるいははっきりわからないと判断した場合、2階、3階にまずは避難しましょう。ただし、すぐに追手が来ることが考えられますので、部屋やトイレなどの窓から隣の建物に逃げる、屋根を伝って隣の敷地に逃げるなど、1階を通らずに逃げられるルートを探して、逃げます。

それでも、どうしても逃げられず、銃撃戦などに巻き込まれた場合は、とにかく地面に伏せること。
しゃがむのではなく、腹這いになってください。

近くで爆発音がした場合も同様です。

まずは、地面に伏せて、周囲の状況を確認することが重要です。
これは、銃撃戦の銃弾が、下方よりも上方に向きがちなことから、地面に腹ばいになることで、ぐっと生存率が上がります。

爆弾の場合、その破片も上方に拡散する性質があるため、2度、3度と起きる爆発に備え、1度目の爆音が聞こえた場合、すぐに地面に腹ばいに伏せることが重要です。

腹ばいになった後は、2,3秒待って、周囲の状況を確認し、大丈夫そうであれば、安全な場所にすぐに避難してください。

③.ホテルなどの建物の上層階にいる場合
建物の上層階にいる場合に、1階もしくは下層階から異常を感じた場合、1階の入り口から逃げるのは、非常に危険です。入り口付近で待ち構えられている場合があります。

もし、窓や、火事の際の避難口、非難装置などが使える場合はこれらを使って、状況をよく確認しつつ、逃げましょう。

すぐに別の場所に逃げることが難しい場合、まずは部屋のドアをロックし、扉を、近くにある机や本棚、椅子、など重量物で開かないようにした後、扉を銃で撃たれても、その流れ弾が当たらないように、扉から垂直方向に離れて、隠れます。

また、室内の照明は落として、音をたてないようにして、危険な集団に
あたかも部屋の中には誰もいないかのように思わせる努力が必要です。

携帯等、音が出る可能性のあるものはすぐにサイレントモードにします。

誘拐の場合

誘拐の場合、かれらは①金銭目的、②彼らの仲間の釈放や政治的主張目的のために誘拐しているため、それらの目的を達するまで、あるいはあきらめるまでは、殺されることはありません。

ぜったいにチャンスがあるものと信じて、それまでは生きる努力をしましょう。

具体的には
①出された食事は食べて、体力を温存
②相手を刺激しない程度に、コミュニケーションを取り、相手に情を芽生えさせる。相手も100%悪党ではなく、家族もいれば、愛する人もいる人間のはず。相手の良心をくすぐる努力をしましょう。
③逃げ出すチャンスをうかがう
となります。

強盗・盗難

まず知っておいてほしいのは、海外の強盗・盗難はプロです。
また多くの場合、一人ではなく、チームであなたを狙ってきます。

狙いを定められたら、それから逃げることとても難しいことという意識で、強盗や盗難にあいやすい場所やシーンを避ける努力をしましょう。

ヨーロッパなどの大都市の主要な駅、空港などに、深夜に到着するような便はできるかぎり避けましょう。

どうしても使わざるを得ない場合、レンタカーを事前に手配して待たせておくなどの手配が望ましいです。
それも難しく自力で移動する必要がある場合は、周囲をなんども見回して、警戒していることを最大限アピールしながら、足早にその場を離れ、目的地に移動します。

タクシーは、事前にどのようなタクシーが安全なのか確認しておき、危険と言われているタクシーには、何分待とうが絶対乗らないようにしましょう。

そのほか、アイスクリーム強盗、ケチャップ強盗、子供に囲まれる、いろいろありますが、海外で声を掛けられた瞬間に、「怪しい、用心しなきゃ」と思う癖をつけましょう。

それがぼったくり程度で終わればまだかわいい方ですが、強盗や盗難にあうと悲惨です。
何度も書きますが、相手はプロな上、集団で、あなたが警戒しているのを承知であなたを狙ってきます。警戒している相手からどうやって金品を奪うか、向こうはなんどもシュミレーションや実践を繰り返してきていると思ってください。

危険を感じたら、逆戻りして逃げる。近くのお店に逃げ込む。タクシーを捕まえる。なんでもいいので、とにかく危険から逃げることが大切です。

 

以上、安全対策情報をまとめてみました。冒頭に書きましたが、まずは行きたい旅行先の情報収集が一番重要です。危険であぶないなーと思ったら、もう少し安全な国に行先を変更する、これも立派な対策です。

安全な旅行を楽しんでください!

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