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最終更新日:2015年11月21日

初めて海外旅行をする場合、海外で使うお金をどうするか考える必要があります

よほど1,2日の旅行でない限り、現地で必要なお金をすべて日本から持って行くということは、盗られるリスクを考えるとあまりスマートではありません。

よって、最低限のお金(通常500ドル前後)だけ日本から持参し、あとは必要に応じて現地で必要な分だけ引き出して使うのが賢明です。

では具体的にどうしたらよいかを考えてみましょう。

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目次

1.クレジットカードの利用法

海外は、先進国はもちろん、途上国でもある程度の街に行けば、クレジットカード文化であり、ほとんどの支払いをクレジットカードで済ませることが可能です。途上国と呼ばれる国でも首都であれば、ほぼ間違いなくカードでキャッシングが可能です。

ただし、海外でクレジットカードを利用する際には、日本とは異なり、お店によってカードチャージが3~7%程度(通常5%程度)かかることがあるので、気になる人は支払いの時にカードチャージが別途かかるのかどうか確認して、納得してから使用してください。もちろんかからない場合も普通にあるのですが、お店によってまちまちです。

クレジットカードの種類は、最低でも2種類(VISAとMaster)を持参したほうが良いです。VISAはアメリカ、Masterはヨーロッパに強いと言われ、JCBは日本と海外の大都市に強いと言われていますが、VISAとMaster自体にはそれほど大きな違いはありません。アメックスやダイナースは田舎だと対応していないこともまれにあります。また、日本で強いJCBですが、海外では心細いので、JCBを持つのであれば、最低限バックアップ用としてMasterかVISAを1枚は持っておいたほうがいいでしょう。

さて、クレジットカードの契約の際にキャッシングサービスも申し込んでいるか、限度額がいくらぐらいなのかをそれぞれ把握しておいてください。クレジットカードの契約時に、キャッシングサービスなしだと、比較的に審査が通りやすいこともあるので、カードの担当者に勧められるまま、キャッシングなしで契約していることもあるかもしれません。

ところで、先ほどご紹介したのお店でのカードチャージは、VISAやMaster等のカードの種類によって、お店によって手数料が異なることがありますので、どのカードが何%のチャージがかかるのか確認して、お得な方のカードを持っていれば、それを使うといいかもしれません。

また、クレジットカードには、海外旅行保険が付帯しているものもあり、計画的にどのクレジットカードを持った方が良いか、考えて持つと良いと思います。

海外旅行保険や年会費を考慮したとき、どのクレジットカードがどのような特徴があるのかについては、また別途記載いたします。

2.旅行先でのキャッシング方法

海外では、クレジットカードが使えるホテルやレストランがほとんどですが、やはりカードが使えない雑貨屋さんや、交通機関(バス、電車)などの支払いのために、現金も必要となります。

日本から持参した現金を現地で両替して、しばらくは対応することが可能ですが、必要に応じて、現金を補充する必要があります。その場合金の補充方法は3通りあり、国際キャッシュカードによる引き出しか、クレジットカードのキャッシングを使った方法、またデビットカードを使ったものがあります。

以前はトラベラーズチェック(TC)というものもありましたが、手数料が比較的高いことと、海外で対応してくれる銀行が徐々に少なくなってきていることもあり、今後ますます使いにくくなると思いますので、ここでTCについてはは省略いたします。

さて、国際キャッシュカードやクレジットカードでのキャッシングについて、その詳細な比較についてここでは書きませんが、個人的にその手数料をさまざまなケースで検討してみたところ、クレジットカードのキャッシングが一番お得で、使いやすいという結論に至りました。

ただし、クレジットカードのキャッシングに欠点がないわけではありません。その欠点とは、1回あたりのキャッシング額には限度額(200ドル~500ドル程度)があり、さらに1日あたりの限度額も決められていることです。多額の現金をクレジットカードのキャッシングで引き出すことには向いていませんが、旅行中にそんな大金(1,000ドル以上)を現金で支払う必要は普通はありませんので、やはり200ドル、300ドル程度の引き出しには、クレジットカードのキャッシングが最適です。

私の場合は、ホテルやちょっと高級なレストランでの支払いはカードで、それ以外は現金払いで対応しています。レンタカーはカード払いが可能なときはカードで、できないときは現金で支払っています。

なお、上記に金額をドル表記しましたが、キャッシングする際に、現地通貨かドルかを選べる場合と、自動的に現地通貨しか引き出せない場合があります。

この通貨の選択肢や、1回のキャッシング限度額は、ATM機の種類や、置いてある場所(路上か、銀行の中など)によっても異なり、銀行の中のATMの方が限度額も高く、通貨も選べる場合が多いです。

3.日本での両替について

日本からお金を持参してくる場合、旅行先で日本円を現地通貨に交換してくれるところも増えましたが、やはりなんといっても米ドルが最強です。両替レートも良く、米ドルを取り扱わない両替所はありません。次にユーロが強く、ヨーロッパに行くならユーロです(ただし、イギリスはポンドが強いですね)。

よって、できる限り海外旅行に出る場合、米ドルかユーロを用意して現地で現地通貨に変えるのがお得で、確実です。その日本円からの両替は、簡単なのは、羽田空港や成田空港で両替することですが、レートはあまりよくありません。それよりは、空港に行くまえに大黒屋、もしくは専門の両替屋で両替することをお勧めします。

また、一番手数料を抑えて米ドルを用意するには、FXのサイトで両替するのがもっともお得な方法です。この具体的な方法については、また改めて紹介します。

円からドルに換えるとき、ドル紙幣をどの紙幣で用意するか指定する必要がありますが、小額紙幣が入った100ドルパックか、300ドルパックを1つと、あとは必要なドルを100ドル札で用意すればよいと思います。100ドルパック、300ドルパックには以下の紙幣が含まれています。

・100ドルパック
(1ドル紙幣5枚、5ドル紙幣1枚、10ドル紙幣5枚、20ドル紙幣2枚)
・300ドルパック
(1ドル紙幣10枚、10ドル紙幣4枚、20ドル紙幣5枚、50ドル紙幣3枚)

4.現地での両替について

さて、旅行先に到着した後、米ドル、ユーロから現地通貨に両替するときに、空港の両替所のレートはそれほど良くないことが多いのですが、その国への旅行が初めてで、かつ現地通貨を持っていなければ、空港で最低限(100ドル程度)の両替をしたほうが良いでしょう。次にいつ両替できるか、空港からの移動手段をすでに確保しているかとか、そのまま街中の両替所に行けるとかであれば、両替せずにすませることは可能です。

両替は、銀行や両替所で両替ができます。ペルーでは、専門のジャンパーを着た人が路上で両替をしてくれる国もありますが、それ以外の国の路上で「両替どうですか?」、「いいレートですよ。」というのはかなり怪しいので、基本的に無視したほうがいいです。

両替をするということは、それなりの現金を持っていることを周りの人に知らせることであり、次にひったくりや強盗のリスクを伴うことになります。よって、多くの人の目にさらされることの無い、銀行や両替所などの建物の中で、両替してください。また、できれば路上に面しているような両替所よりも、デパートの中、複合施設の中などがより安全です。

両替所は複数の両替所が並んでいるようなところが多いです。そのような場合、お店のレートの比較はもちろん、コンスタントに地元の人などに利用されているところに入ったほうが、偽札をつかまされたりする危険性が低く無難です。

両替所に入り、米ドルを渡すと現地通貨に替えてくれて、両替したお金を渡されます。この時、どんなに大量でもかならず紙幣の枚数を確認してください。また、確認している時に破れかかっている紙幣や、偽札として怪しそうな紙幣があれば、交換を必ず要求してください。

また、両替したお金を受け取って、数えている時は周囲に気を配り、他人から距離を確保して、お金を取られないように注意してください。お金を数えることに夢中になって、手荷物が置き引きに遭わないようにもしてください。

両替は一度に大量のお金を交換せず、その国に慣れるまでは、200ドル、300ドルずつ交換することをお勧めします。

さて、両替が終わったら、そのお金をできればカバンではなく(ひったくり防止)、ポケットに詰め込んで外に出ますが、両替所の中、あるいは外から自分の様子をうかがっている人はいないか確認しましょう。これは逆に、こちらは警戒していますよ!とサインを送ることで、ひったくりにあうリスクを減らすことにつながります。

両替所や銀行はお金の集まる場所であり、そこから出てくる日本人はそれなりの現金を持っているものと思われています。つまり、犯罪者のターゲットになりやすいので、普段よりも周囲をよく観察して、警戒する癖をつけてください。

とくに大量の現金を両替したり、引き出したりすることを見られると、ターゲットになりやすいので、少額ずつ両替するなり、引き出すようにしましょう。

これまでも何度か書いていますが、あなたが大量の現金(200ドル程度の現金であっても、現地の人にとっては大金の場合があります)を持っていることを、周りの人に知られないようにすることが、犯罪にあうリスクを下げることにつながります。

楽しい旅が悲しい旅とならないよう、注意すべきところはしっかりと注意して、あとは旅を楽しんでください。

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