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海外旅行中に盗難にあうと大変です。大金を取られれば、ショックで落ち込みますし、警察への届け出とか、カードの停止と再発行手続きなどかなり面倒ですし、そんなことをしていると本来の観光ができません。

そこで、今回はそんな盗難に対してどのように対策を取るべきか、盗難対策の考え方などをまとめてみました。

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1.盗難にあう前提で準備しよう

日本とは違い、海外の盗みやスリのプロは単独犯に加え、グループであなたの金銭を狙ってきます。また、その道のプロは、日々どうやって観光客からお金を盗もうとしているのか研究しています

よって、たまに海外旅行に出かける人がどんなに注意していようと、彼らのターゲットにされたら、防ぐことはかなり難しくなります。

もう一度いいますが、彼らはプロで複数が連携してあなたの持ち物を狙ってきます。彼らはそれで食べているのです。

このことを踏まえて、準備することで被害にあう確立をできるだけ避けることができます。

参考ページ)「旅の厄災」
彼らがいかに巧妙で狡猾かの1面を知ることができます。海外での代表的な犯罪がまとめてあるので、読んだことがない方は知っておくと、同じ目にあう可能性がぐっと減るでしょう。

1-1.お金の準備

現金は、盗まれると確実になくなってしまいます。よって、現金は最小限しか持たないようにして、かつ分散して持つようにします。基本的な支払いはカードで済ませるので、最大でも5万円分くらい(500ドル分位)持っておけば、十分です。

クレジットカードは盗られたと気づいたらすぐに停止すれば大丈夫ですし、万が一使われてしまっても、そのことをカード会社にすぐに申告すれば、大丈夫なこともあります。

パスポートも含めた現金、クレジットカード類の分散保管例

財布 小額紙幣を中心とした5千円程度の現金、クレジットカードとマネパカード。パスポートのコピー
ポケット その国の最大紙幣で2万円程度の現金
カバン、ハンドバッグ クレジットカード、パスポートのコピー
スーツケース 2万円程度の現金とクレジットカード、パスポート、マネパカード等

財布は、日本で普段使っているような、きれいで高そうな財布は海外では使ってはいけません。きれいで目立つ財布は彼らに狙ってくださいと言っているようなものです。

また、財布がきれいで、「お金持ち」のレッテルを貼られること自体があぶないと思ってください。そう思われることで、彼らのターゲットになり、後をつけられて狙われることが危険なのです。

日本で普段使っている財布は、海外に到着したら、スーツケースの中で保管しておき、海外では使い古した昔の財布とか、安物の財布で代用しましょう。

1-2.パスポートのコピーと連絡先

旅行中は時々、パスポートの提示を求められる場合があります(ホテルのチェックイン、携帯電話のSIM購入時など)。そんな時はパスポートのコピーで大丈夫なケースがほとんどです。

よって、パスポートはスーツケースの中に保管しておき、普段はパスポートのコピーを持ち歩きましょう。

パスポートのコピーは、顔写真部分のコピーです。これに入国スタンプとビザを取得していればビザの部分のコピーを現地で取るのがべストです。コピーはホテルで頼めばとってくれます。

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コピーの裏側の白紙の部分に必要な連絡先を書き留めます。例えば、、

  • 家族や友人の連絡先
  • クレジットカード紛失時の連絡先
  • 海外旅行保険の連絡先
  • 旅行会社の連絡先

などで、あとは宿泊しているホテルの電話番号や、現地の大使館の電話番号なども書いておき、財布の中などで保管しておくと安心です。

1-3.SBIレミットに登録する

SBIレミットとは、海外送金サービスの1つで、世界中の主要都市にあるマネーグラムという機関の代理店を通じてお金を送金するサービスです。

これに登録し使えるようにしておくと、万が一現金とクレジットカードを盗まれてしまい、海外で無一文になっても、パスポートがあれば日本の自分の銀行口座のお金をマネーグラムの代理店で受け取ることができます

詳しくは下記の記事をご覧ください。

関連記事:わかりやすい!海外送金サービスを徹底比較!!

2.盗難に遭わないための対策

2-1.スーツケースやセキュリティボックスは安全?

さて、あなたが泥棒なら、スーツケースをゴロゴロと引っ張ってる旅行者を見て、スーツケースと肩にかけているカバンのどちらを狙いますか?

ひったくりの場合、彼らは走って逃げるわけですが、スーツケースを持って逃げるなんて、彼らにとって大変すぎます。なので、彼らは通常は盗って逃げやすいカバンの方を狙うのです。

よって、普段はスーツケースの中にパスポート等の大事なものを入れておいたほうが安全です。

さて、次に部屋の中に置いてあるスーツケースは安全でしょうか。

ときどき中級以下のホテルでは従業員があなたが観光に夢中になっている間に、泥棒を招き入れることもあるため、スーツケースも用心することにこしたことはありません。

まず、部屋にセキュリティボックスがある場合、それが暗証番号式なら安全なので、これを活用しましょう。セキュリティボックスが鍵式の場合、従業員がスペアキーを悪用するケースも考えられるのでどちらかというと使用しないほうが無難です。

スーツケースはロックをしっかりした上で、ワイヤーロックでベッド等に固定しておくといいでしょう。

ワイヤー付3桁ダイヤル式TSAロック

部屋の中だけでなく、移動中にどうしても荷物から1,2分目を離さざるを得ない時や、空港のロビーで休むときなどに活躍します

また、スーツケースの鍵は、差し込み式の鍵が一番安全です。差し込んでひねるタイプの鍵は、鍵屋さんを連れてくれば、鍵をしていても2,3分で開けられてしまいます。

差し込み式の鍵の例

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2-2.かばんの中が見えないようにする

日本ではカバンやバッグの中に財布がふつうに見えていることが結構ありますが、海外ではカバンの中を周囲の人に見せないように、チャックを閉じたりハンカチで覆うなど見えないように心がけましょう。

2-3.かばんは基本は体の正面側に

リュックサックは普段は背負って歩くと思いますが、列に並ぶとき、混雑している中を歩くときなどは体の前面側で持つようにしましょう。

背負ったままだと気付いたときには、ナイフでリュックに穴をあけられ、中の荷物を盗まれる可能性があります。

ハンドバッグやトートバッグは、車道と反対側に持つようにして、バイクや車からのひったくりに狙われないような工夫をしましょう。

レストランや電車やバスで座る場合、カバンは基本的に膝の上に置きましょう。隣の座席に置く場合は、周りの人が取って逃げやすいような置き方はせず、自分と壁の間とか、取っ手の部分を下げて取りにくくするなどのちょっとした配慮が大切です。

2-4.カメラはカバンの中に

よく日本では一眼レフを首からぶら下げて、街中を歩いている人を見かけます。海外旅行中はこのようなスタイルはお勧めしません。カメラも狙われますし、またお金持ちだと思われた瞬間からあなたは彼らのターゲットになります。

私も一眼レフやミラーレス一眼を持っていますが、常にカバンの中に入れておき、写真を撮るときだけ取り出して、撮影後はすぐにまたカバンにしまうようにしています。

参考)カメラケース一覧(Amazon)

普段使いのトートバッグを使いたい場合、カメラ用のインナーケースをトートバッグに入れて使うと安心です。

参考)インナーケース (Amazon)

2-5.見知らぬ人に話しかけられたら

海外で歩いているあなたに興味を持っているのは、基本的に泥棒と”たかり”だけと思ってください。

声をかけてくる人はいろんな手段であなたの気をそらして、その隙にあなたのカバンの中の財布や、ポケットの中のお金を狙ってきます。あるいは、街を案内してお金をせびろうとしています。

声かけられたということは狙われている、というくらいの気持ちを持ち、冷静に対応しましょう。

ケチャップ強盗、アイスクリーム強盗などに出会ったときはとりあわず、まずはその場から離れ、近くのホテルやレストランに入ってから、洋服の汚れを取ったり、助けを求めましょう。相手が子供だと思っても、気を抜いてはいけません。

参考)ケチャップ強盗、アイスクリーム強盗

2-6.写真撮影のお願いは、同行者に。

エッフェル塔の前で友達と記念写真をするために、通行人に写真撮影を頼んだら、そのままカメラを持って走って逃げられた。というケースがあります。写真を撮ってあげましょうか?という親切そうな誘いも、No Problemとか、No Thank youと言って、断ったほうが無難です。

2-7.見知らぬ人からもらった食べ物、飲みものは口にしない

列車で隣に座った人からキャンディをもらう。コーヒーを買ってきてもらうなどの親切そうな対応を受けることもあります。

そんな時はお礼を言いつつ、いらないと断りましょう。

もし、そんなものを口にしたが最後、強烈すぎる睡眠薬で起きたときには身ぐるみはがされるということもあります。

2-8.夜間の一人歩きは絶対に避ける

基本的に海外での夜間の一人歩きは危険と思った方がいいです。

レストランに行く場合など、外出する場合はそのレストランが徒歩5分くらいのところでも、特に危険と言われている地域であれば、ホテルに呼んでもらったタクシーで行った方がいいかもしれません。

2-9.人通りの少ない通りは通らない

昼間でもこの通りは人通りが少なくて、いやな感じだなと思ったら、絶対に通らないことです。近道とか関係ありません。遠回りしてでも安全な道を通ったほうがいいし、絶対に通らなければならないのであれば、タクシーなどを使うことを考えましょう。

2-10.タクシー選びは慎重に

逆に、タクシーに乗ったらへんぴなところに連れて行かれて、身ぐるみはがされたという事件も起こっています。よって、その国で安心とされているタクシーを選ぶようにし、急いでいるからと注意を促されているようなタクシーに乗ることはしないようにしましょう。

ホテルからタクシーを使う場合は、ホテルにタクシーを呼んでもらった方が安全です。

流しのタクシーを捕まえる場合は、安全と言われているタクシーを使うようにしましょう。

2-11.ホテルの部屋にいるときにノックされたら

ホテルの部屋にいるときに、サービスです、ハウスキーピング等と従業員風の人に声をかけられても、いきなりドアを開けないようにしましょう。のぞき窓からそとの様子を確認してから、あけるようにした方がいいです。

おかしいと思った時には、フロントに電話して、確認してもらいましょう。

2-12.飛行機に乗るときの注意

旅行中はスーツケースに貴重品を入れておくべきだと書きましたが、飛行機に乗るときは逆になります。

飛行機に乗るときにスーツケースは預け荷物として飛行機に載せることになりますが、この時はスーツケースの貴重品の類はすべて、手荷物に移しましょう。

スーツケースの中に現金や貴重品を入れておいて、盗られたことに家に帰ってから気づくという話はよく聞きます。

また、もし可能であれば、手荷物も鍵を閉められるようにしておき、飛行機の中で夜を過ごす時は、就寝中は鍵をかけるようにした方が安心です。

TSA付南京錠

3.最後に

いかがでしたか?気が重くなっちゃいましたか?

最初の内は、気が張って疲れてしまうかもしれませんが、そのうちどこで気を抜いていいのか、どこで注意を払うべきなのかポイントがわかるようになってきます。

まずはお金持ちと思われるような行動を避けること、これが一番重要です。

つぎに、いつも狙われているかもしれないという意識を持ち、周りに気を配ったり、振り返ったりすることです。

犯罪に合うことなく、何もなく帰国できるのが楽しい旅の第一歩です。どんな犯罪があるのか、そのための対処を覚え、実行して、危険なところには近づかない。

あとは、旅をゆっくり楽しみましょう!

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