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インドネシアのジャワ島に位置する世界遺産のボロブドゥール遺跡群とプランバナン寺院遺跡群が持つ面白さについて、インドネシアおよび当時の世界の、宗教と時代背景から推測し、お伝えします。

この記事は長くなりそうなので、今回はその導入部分を記します。

ボロブドゥール遺跡(左)とプランバナン寺院遺跡(右)
ボロブドゥール遺跡(左)とプランバナン寺院遺跡(右)

インドネシアのジャワ島にあるボロブドゥール遺跡とプランバナン寺院遺跡は、中心にジョグジャカルタを挟んでわずか30㎞程度の距離に位置するにもかかわらず、それぞれの遺跡の背景となる宗教は異なり、それはそれぞれ仏教とヒンズー教の寺院です。

さらに、そんな2つの遺跡をもつインドネシアは現在、世界最大のイスラム教徒が住む国です。

つまり、インドネシアにイスラム教が伝来する前に、これらの2つの世界遺産となった遺跡は建造されましたが、この2つの遺跡うち825年頃に作られたボロブドゥール遺跡は、その後イスラム教がインドネシアに伝来する前に、何者かによって遺跡全体を土中に埋められ、次に日の目を見たのは1800年代に入ってからでした。

一方、プランバナン寺院遺跡はボロブドゥール遺跡よりわずか100年遅れて、900年頃に作られた寺院遺跡ですが、こちらは埋められも、イスラム教による破壊もされないまま(たぶん)、現在までその姿を残しています(ただし、地震による破壊と都度の補修はあった)。

そんな3つの宗教の関係性と、当時の時代背景から見えてくるものについて、次回、ちょっと長くなると思いますが。焦点を当ててみます。

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