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最終更新日:2015年12月7日

海外送金の方法はいくつかあるけれど、実際の手数料、送金にかかる時間、受け取れる場所などについて、徹底比較してみました。

これを読めば、あなたにあったぴったりの送金方法がきっと見つかります!!

CreditCard

海外送金と言えば、通常は日本の銀行から、相手先の国にある銀行口座に送金するのが一般的。

しかし今回は、一般的な海外の口座あての海外送金にこだわらず、口座が無くても送金可能なマネーグラム取扱店に送金できるSBIレミットウェスタンユニオンに送金できるセブン銀行と、ちょっと種類が異なりますがマネパカードの3つのサービスを比較してみました。


目次

1.お得に送金できるのは?

SBIレミット セブン銀行 マネパカード
送金手数料 480円~8,480円 990円~6,500円 2米ドル/受取手数料
外貨両替手数料 1%程度 1.7%程度 0.73%程度
500ドル送金
シミュレーション
63,760円
(+0円)
65,860円
(-2,100円)
60,983円
(2,777円)
7000ドル送金
シミュレーション
873,901円
(+0円)
900,532円
(-26,631円)
846,852円
(27,049円)

今回は、海外で現金を調達するケースとして、①旅行中に手持ちの現金が減ったときに、500ドル分の現金を調達するケースと、②海外留学中に授業料を7,000ドル分送金する方法の2種類を想定して、必要な手数料をSBIレミット、セブン銀行、マネパカードで、比較してみました。

その結果、500ドル送金では、SBIレミットを基準として、セブン銀行は2,100円多い手数料が必要で、マネパカードでは2,777円も少ない手数料となりました。

また、7,000ドルの送金では、SBIレミットを基準として、セブン銀行は26,631円多い手数料、マネパカードでは27,049円も少ない手数料となりました。

つまり、いずれのケースでも、マネパカードによる送金がもっともお得だといえます。マネパカードの場合、1回の引き出し限度額が30万円相当なため、70万円相当の現金送金の場合は3回にわけて引き出す必要があり、面倒ですが、手数料が圧倒的に安いので、マネパカードに軍配が上がるといえるでしょう。

(追記)ただし、3回もお金を引き出していると、目立つ可能性があり、犯罪に遭いやすくなるところは若干マイナスです。大金を引き出す際には、使用するATMとその周辺の環境をよく観察して、問題ないところで引き出すようにしてください。

2.早く送れるのは?

SBIレミット セブン銀行 マネパカード
送金日数 最短10分後 2,3営業日 チャージ後すぐ

送金したいと思ってから、最短でお金を送金できるのは、SBIレミットとマネパカードです。セブン銀行は、送り先の登録に時間がかかるため、営業日で最低2日とけっこう時間がかかります。

3.いろんな地域に送れるのは?

SBIレミット セブン銀行 マネパカード
提携会社 マネーグラム ウェスタンユニオン
送金可能国 200ヶ国
2015年7月情報
210ヶ国
2015年9月情報
200ヶ国
送金先 マネーグラム取扱店 ウェスタンユニオン取扱店 クレジットカードATM

送金可能国はいずれも200ヶ国以上と、それほどどのサービスもあまり違いがないように見えます。

マネパカードはクレジットカードのATMを利用するため、クレジットカードが使える国、地域ではほぼ問題なく使えることになりますが、田舎ではちょっと厳しい地域もあると思います。

一方、SBIレミットとセブン銀行は、それぞれマネーグラムとウェスタンユニオンと連携しており、その連携先であるマネーグラムとウェスタンユニオンの分布状況によって異なってきます。

マネーグラムは、世界中の都市部に取扱店が集中しているのに対し、ウェスタンユニオンはかなり田舎の地域にも取扱店があります

よって、ここではセブン銀行に軍配が上がるようです。

4.送金が簡単なのは?

SBIレミット セブン銀行 マネパカード
提携会社 マネーグラム ウェスタンユニオン
送金方法 インターネット送金に加え、フリコミ送金、ファミマ送金など全部で4つの送金方法に対応 インターネット送金、セブン銀行ATMより インターネットでのチャージ

いずれのサービスもインターネット操作に対応しており、これだけでも十分に簡単に送金できると言えますが、SBIレミットはこれに加えて、

・フリコミ送金
・ファミマ送金
・レミット(専用)カード送金

と全部で4種類の送金に対応しており、柔軟な使い方ができます。

よって、強いて言えばSBIレミットがもっとも送金が簡単であると言えます!

5.受け取りが簡単なのは

SBIレミット セブン銀行 マネパカード
提携会社 マネーグラム ウェスタンユニオン
受取に必要なもの パスポート、送金情報 パスポート、送金情報 マネパカード

マネパカードの場合は、マネパカードをクレジットカードのATMで使用して現金を引き出します。よって、万が一、カードを紛失した場合、お金を引き出すことができません

一方、SBIレミットとセブン銀行の場合、取扱店にパスポートと送金時のReference Number(リファレンスナンバー:参照番号)を持ち込むことでお金を受領可能であり、盗難などのリスクに強いと言えます

6.申し込みが簡単なのは

SBIレミット セブン銀行 マネパカード
必要な登録 SBIレミットへの登録 セブン銀行口座+海外送金サービス申込み マネパカードへの申込み
登録方法 パソコンから申込、必要書類を本人確認で受領後、サービス利用可能 パソコンから申請用紙取り寄せ、必要事項記入後返送、必要書類の郵送 与信審査なしで1週間程度の発行

SBIレミットとマネパカードはインターネット上で申し込み後、あとはカードもしくは必要書類を受け取るのみですが、セブン銀行はセブン銀行の口座申込に加え、海外送金サービスに申し込む必要があり、面倒です。また、申請書を取り寄せて、送付する必要があり、これも面倒だと言えます。

7.総合評価

以上、さまざまな角度から、SBIレミットセブン銀行マネパカードを比べてみましたが、ご自分の利用方法を想定しながらご覧いただけましたでしょうか。

以前クレジットカードとマネパカードとの比較で検討した結果、旅行中は基本的にクレジットカード払いとキャッシングで、対応したほうが良いという結論になりました。

*関連記事:クレジットカード と マネパカード を比較してみたら、意外な結果になった!!

今でも、基本的にそのスタンスがベストと思っていますが、旅行中に盗難に遭い全部の荷物が盗まれる、クレジットカードが破損するなどの緊急時にどうするかを考えたとき、

SBIレミットはカード類は不要で、ネット操作だけであとは近くのマネーグラムにパスポートとReference Numberを持ち込むだけでお金の受け取りが可能なところはとても心強いと思います。

②一方、マネパカードは盗まれなければ、送金手数料が安いので送金額が大きくなればなるほど、お得になります。ただ、1回の操作の限度額が30万円程度なので、これを超える金額を引き出すときは、周囲から目立つ可能性があり、犯罪にあうリスクが高まることを自覚するべきでしょう。

よって、個人的には、

「クレジットカード2枚+マネパカード1枚+SBIレミットの登録」が最強ではないかと思います。

最後に、これまでの表を1つにしたものをこの下にご用意しますので、皆さんもご自分の旅のスタイルや、海外での過ごし方を想定しながら、どんな体制が自分に合っているか考えてみましょう。

SBIレミット セブン銀行 マネパカード
提携会社 マネーグラム ウェスタンユニオン
送金手数料 480円~8,480円 990円~6,500円 2米ドル/回
(引出手数料)
外貨両替手数料 1%程度 1.7%程度 0.73%程度
500ドル送金
(60,000円)
シミュレーション
61,210円
(+0円)
62,000円
(+790円)
60,983円
(2,777円)
8000ドル送金(960,000円)シミュレーション 957,653円
(+0円)
966,500円
(+8,847円)
846,852円
(27,049円)
送金日数 最短10分後 2,3営業日 チャージ後すぐ
送金可能国 200ヶ国
2015年7月情報
210ヶ国
2015年9月情報
200ヶ国
送金先 マネーグラム取扱店 ウェスタンユニオン取扱店 クレジットカードATM
送金方法 インターネット送金に加え、フリコミ送金など全部で4つの送金方法に対応 インターネット送金、セブン銀行ATMより インターネット上でのチャージ
受取に必要なもの パスポート、送金情報 パスポート、送金情報 マネパカード
必要な登録 SBIレミットへの登録 セブン銀行口座+海外送金サービス申込み マネパカードへの申し込み
登録方法 パソコンから申込、必要書類を佐賀急便の本人確認送付を受け取り後、サービス利用可能 パソコンから申請用紙取り寄せ、必要事項記入後返送、必要書類の郵送 パソコンから申込後、与信審査なしで1週間程度の発行

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