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最終更新日:2018年8月5日

どんなに気を付けていても、強盗に狙われてしまい、襲われれば、手荷物から、財布、携帯まで所持品をすべて盗られてしまう可能性があります。そんな時はまず命が大切ですから、絶対に抵抗せず、言われるがまま、無抵抗に徹してください。

強盗が去った後、なんとか命が助かったことにほっとしたのもつかのま、文字通り一文無しになり、着の身着のままとなった場合、どうしたらよいかについて、まとめます。

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1.近くの警察でポリスレポートの発行

無一文になり、パスポートもない場合、どんな手続きをするにしても盗難証明書(ポリスレポート)が必要となります。
よって、まずは一番近くの警察署に行きましょう。その警察署で対応してくれる場合もあれば、旅行者専用の警察署に行けと言われる場合もあります。

無事に盗難証明書を手にしたら、次に日本大使館に行きましょう。場所は警察が教えてくれるはずです。

2.パスポートの再発行と、最低限のお金の確保

日本大使館では、パスポートの再発行を受けます。もし、帰国の飛行機が近日中に迫っている場合は、パスポートではなく「帰国のための渡航書」を発行してもらうことになるかもしれません。

その場合、帰りの航空券の提示が必要となるかもしれませんが、電話やパソコンをお借りして、帰りの飛行機のE-Ticketをチケットを購入した旅行代理店から送ってもらうなどが考えられます。

パスポートの再発行には、無一文の身には厳しい、通常通りの費用がかかります。150ドル前後だと思いますが、国によっても金額は多少前後します。

もちろん無一文の身なのでその場で支払うことはできませんので、受け取るまでに用意する必要があります。大使館の職員から、日本の親戚や友人からの送金を受ける方法を教えてくれるはずです。

その送金が届くまでの、最低限の飲食等の費用について、場合によっては宿泊費について、頼み込めば大使館が貸してくれると思いますが、これは国によって、あるいは担当者によって異なるようです。

パスポートの再発行には、再発行費用に加えて、写真2枚と日本国内の身分を証明する書類として、戸籍抄本が求められます。

もちろんそんな書類をもって旅行している人はいないでしょうから、日本からこれも送ってもらうこととなります。現物はあとで正式に提出することとして、先にスキャンデータをメールで送ってもらうなどで、パスポート一日でも早く発行してくれるようお願いしてください。

写真は街中の写真屋で作ってもらうことになりますが、お金が当然必要なので、日本からの送金が着金してからになるのか、大使館から最低限としてお借りしたお金で写真を作ることになります。

パスポートは盗られたパスポートの番号がわかれば、多少再発行までの期間が短くなるようです。パスポートのコピーをもっている、あるいは宿泊していたホテルでチェックインの際に、パスポートのコピーを取られていた場合、電話してその番号を聞き出し、大使館に伝えましょう。また、ホテルに行き、コピーのコピーを取ってもらいましょう。この時、ビザのページや、入国時のスタンプのあるページをホテル側でコピーしていれば、そのコピーももらいましょう。あとで役に立ちます。

3.海外旅行保険会社とカード類の紛失の連絡

すべての手続きを1日で終えるのは無理です。どんなに急いでも3日くらいはかかると思ったほうがいいでしょう。大使館での手続きが終わった後、ホテルに戻ります。ホテルをチェックアウトしていた場合は、ホテルを探して、寝る場所を確保しましょう。

ホテルに戻ったら、まずは旅行保険会社に連絡し、補償を受けるためにどんな書類を取得する必要があるかなどを確認しておきます。

次に盗難に遭ったカード類はすべてカード会社に連絡して、盗難に遭ったことを伝え、止めてもらう必要があります。この作業が結構大変です。

なぜなら連絡先を何かに控えておけば良いのですが、通常そんなことはしていない、あるいはそのメモも失った状態だと思いますので、1つ1つ連絡先を調べて電話しなければなりません。

しかも時々なぜか、インターネット上でフリーダイヤルの連絡先しか乗せていないカード会社もあったりして(私の時はそういう会社がありました)、なんでやねん!と大変でした。

4.入国管理局で入国証明のスタンプをもらう

日本大使館でパスポートを無事に再発行してもらえたら、後はもう少しです。その国の入国管理局に行き、入国時に押してもらったスタンプを再現してもらうことになります。この時に、警察署からもらったポリスレポートが必要です。また、ホテルでビザや入国時のスタンプのページのコピーをもらえていれば、手続きはスムースに進むでしょう。

無事にスタンプがもらえたら、これでパスポートはOKです。いつでも出国の準備が整いました。

5.クレジットカードの緊急再発行

通常使っているクレジットカードの種類にもよりますが、だいたいどのクレジットカードも緊急再発行というものを受け付けています。

ただし、そのサービスには大きな差があります。JCBであれば、一般的な大都市であれば、たいていJCBの窓口があり、そこで最短で、当日の再発行が可能です。VISAは再発行後に、指定の場所に送ってくれるそうです。大都市であれば1,2日のうちに受け取りが可能でしょう。MasterCardはカードの発行会社によって手続きが異なるとなっています。再発行が可能かどうかも発行会社によっても違うということなのか、手数料や窓口での発行が可能かなどなのかはよくわかりません。事例ごとに電話して確認する必要があります。

6.以上を振り返って

パスポート、航空券、クレジットカードが手にすれば、あとは少しずつこれまで通りの生活を取り戻し、日本に帰国するなり、旅を続けることができます。

しかし、やはりこんな目に合わないのが一番です。そのためには、強盗に目をつけられないように、お金を持っているアピールをしないこと、普段から周囲を警戒し、警戒しているアピールをすることが大事です。

最後に、何かあった時に役に立つというものをまとめてみます。

①パスポートの顔写真面とビザ、入出国スタンプページのコピー
②緊急連絡先リスト(家族、友人の携帯。海外旅行保険会社。クレジットカードの紛失届の連絡先、宿泊ホテル先など。その他必要に応じて)
③パスポートサイズ写真4,5枚(パスポートを無くしたときだけでなく、ビザ申請、国によっては外国人登録などで使用します)
④クレジットカード複数枚をバラバラに保管
以上。

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